探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.132【変化に富むマムシグサ】
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 同定が難しいマムシグサ。変種も多い
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 左=ムロウテンナンショウ  右=狭義のマムシグサ
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 初夏によく見かけるマムシグサ。大きく伸びた偽茎と特徴ある仏炎苞は、だれもが強い印象をもつ形と色だろう。蛇が鎌首をもたげたような形状から、よいイメージを持たない女性も多いが、サトイモ科なのでザゼンソウやミズバショウに近い仲間である。
 地方や環境で大きく異なり、そのバリエーションがこのところ気になっている。小葉の形と大きさ、付き方、鋸歯の状態。そして緑から紫にいたる仏炎苞の姿など、変異の大きさがマニアには魅力なのだろう。また、狭義のマムシグサをはじめ地方名を冠した細かい分類や、広義で捉える考え方もあり、なかなか難しい植物である。関西でよく見られるのはムロウテンナンショウで、ムラサキマムシグサやオオマムシグサが混ざっている。近郊の山でも、地域によってはウラシマソウなどがあって、この季節の楽しみがひとつ加わった。なお、ムロウテンナンショウに似た名でムロウマムシグサがあるが、間違いを防ぐためキシダマムシグサと呼ばれる。
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 上=ウラシマソウ(右は葉の様子)  下=アシウテンナンショウ
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