探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.206【雪彦山】
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 行者堂跡近くの展望岩から仰ぎ見る大天井岳・不行岳・三峰岳・地蔵岳(左から)
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 左=出雲岩の下を通過  右=馬ノ背の岩稜を進む
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 覗岩下部の鎖場をセリ岩に向かって登る
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 大天井岳山頂から明神山を望む
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 虹ヶ滝の対岸から見る地蔵岳(右)
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 迫力ある洞ヶ岳の山容(雪彦山キャンプ場付近から)
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 播磨には低くても岩場を発達させた山が多い。そんななかで、雪彦山はスケールの大きさが他の山とは違い、昔からロッククライミングの場として知られていた。我々の若い頃は関西有数のルートを持つゲレンデとして賑わったが、昨今のムーブメントからは取り残されて静けさを取り戻している。
 一般の登山者にとっては、その山容が魅力なのだろう。既に行った人も多数あったが、希望が多く計画してみた。もとより、岩のルートは難しいので地蔵岳周辺には入らず、大天井岳から三辻山・鉾立山の三山をめぐる一般コースを歩いた。このところ、ルートファインディングと岩場の登り降りを講座に取り入れているが、少しずつステップアップしている印象である。岩稜ではストックは誰も使わず、手足の支点で行動できていた。次の夏にあれこれ計画している方も多いので、体力と技術面でもう少し力をつけて欲しいと願っている。
 国土地理院の地形図では、四等三角点(点名=雪彦山)のある三辻山を雪彦山と表記している。だが、登山界では洞ヶ岳(大天井岳・不行岳・三峰岳・地蔵岳)を指す場合が多く、南方の七種山と明神山を含めて言われるケースもある。修験道との関連も考えなくてはならず、定義の確定はなかなか難しい。また、三辻山も峰山高原につづく稜線上の961.5m峰に同じ山名があり、こちらも変遷の歴史を含めて調べる必要を感じる。現在は地元の行政なども巻き込んで、呼称が混在している。岩場だけでなく、新たな課題を与えられた山行になった。
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