探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.207【「鈴鹿アルプス」】
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 三ツ口谷源頭と鎌ヶ岳
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 武平峠からの稜線を登る(背後は御在所山方面)
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 鎌ヶ岳をあとに水沢峠へ
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 いくつものピークを連ねる鎌尾根
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 「鈴鹿アルプス」という呼称があることを初めて知った。インターネットで検索してみると、多くのページ(サイト)があることにこれもまた驚いた。我々が呼び習わしてきた「鈴鹿」「鈴鹿山系」「鈴鹿山地」「鈴鹿山脈」などに混じってかなりの頻度で使われている。いったい、どこを指すのかわからないので使っている人たちに訊ねると、北は霊仙山から御在所山(岳)・鎌ヶ岳など、概ね1,000mを超える山々を対象に用いられているようだ。人によってかなり使われ方は違っている。
 花崗岩質の荒々しい地形。変化に富む渓流。美しい雑木林と豊富な花々。山中に点在する人々の痕跡と峠道などがまず頭に浮かぶ鈴鹿の特徴である。だが、この呼称は鈴鹿の一面を強調するあまり、逆に風景や地域性と相反するレッテルが貼られる危険を感じる。近くでは「湖南アルプス」「金勝アルプス」が通用しているが、今後はそれらと同様に認知されるのだろうか。たしかに、時代の空気を反映したような名称があってもおかしくはない。ただ、山域の多様性が表現されているかどうかである。
 写真は、「鈴鹿の槍ヶ岳」と言われる鎌ヶ岳で、もっとも「アルプス」的な景観が見られる山のひとつ。鈴鹿はここにしかない鈴鹿だし、鎌ヶ岳でよいと思うのだが。
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