探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.257【「六甲アルプス」】
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 左=取付上部の大岩を迂回しながら登る  右=尾根筋に出ると岩稜歩きに
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 尾根筋から古寺山(左)・逢ヶ山を望む
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 岩場がつづくヤセ尾根
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 左=スタンスの見極めが通過するポイント  右=スッキリした岩が少ないので、ルートの選び方で行動が左右される
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 西側の眺め
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 マツ林の下に岩場が隠れている
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 六甲を登るアドバンス・シリーズの最終回で「六甲アルプス」に行ってきた。先月の山羊戸渡につぐ岩尾根歩きである。当日は春本番のような暖かさで、今冬もアイゼンの出番はなかった。
 神戸電鉄の大池駅からアプローチをはかり、ちょうどウォーミングアップができた頃に取付地点に着いた。尾根に出るまでは大岩の間の急斜面にルートをとるが、なかなか苦しい登りだ。ヤセ尾根に出ると、何箇所も眺望のよい場所が現われて休憩しながら進む。大岩の間にあるギャップを慎重にこなし、最後のフィックスロープのある下降ではスリングをセットした。参加者の皆さんもスムーズな動きができて、テクニックもアップしているように思われた。
 「六甲アルプス」は、1933年発行の『六甲』(著者=竹中靖一、発行=朋文堂)に紹介されている(復刻版=神戸:中央出版社、1976年)。1941年発行の『新版 近畿の山と谷』(著者=住友山岳會 大島堅造、発行=朋文堂)では、本文で「トウギョウジ尾根」を「六甲アルプス」としているものの、図版は現在の地獄谷東尾根を示している。いずれにせよ、「一部の『六甲マニア』がそう呼んでいるだけ」(『山と溪谷』2016.3 No.971、P.107)ではなく、昭和初期から使われている尾根を表わす固有名詞(地名)と認識したい。

 その後、ノースロードからダイヤモンドポイントを経て六甲山牧場まで行き解散する。受講生の要望に応えたものだが、722mあるゴールデンポイントからの眺望はなかなかよかった(2016.3.5)。
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 左=ダイヤモンドポイントから地獄谷西尾根を見下ろす  右=シェール槍(前景左)と新穂高。遠く明石海峡と淡路島が横たわる(ゴールデンポイントから)
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