探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.539【「寝釈迦」の山稜】
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左=祗園嶽(水布弥登山口付近から)  右=左手前の四等三角点「佐野」から的場山(右)の尾根(遠景右は嫦娥山方面の山なみ)
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高倉山の尾根を前に、遠く揖保川上流の山々が連なる(祗園嶽で)
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水剣山(中景左手前)と黒尾山(遠景中央右)
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新宮の町なみと中景中央の目立つピークは明神山(遠景左は千町ヶ峰〜雪彦山の稜線)
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鶴嘴山(前景)と書写山(遠景中央)。遠景右手は「播磨アルプス」
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揖保川河畔の屏風岩(前景)と書写山(遠景中央)。中景は峰相山の山稜(亀山の尾根から)
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小豆島(中景は相生方面)
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男鹿島の背後に大鳴門橋が見える(遠景左は淡路島。遠景右は四国)
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 今年2月の鶴嘴(つるはし)山で眺めた「寝釈迦」の山稜を、晩秋の景観を楽しみながら足から頭に向けて歩いた。近年は、新宮と龍野の一字をとって「新龍アルプス」と呼ばれている山稜だ。
 播磨新宮駅を起点に、水布弥(みずふね)登山口から入山して祗園嶽に登り、亀(きの)山の城跡を訪ねながら的場山まで縦走する。時間的に余裕があれば、鶏籠(けいろう)山にも登って上霞城へ下山する計画にした。ただ、起伏の大きいコースは時間がかかり、記録を見ても6時間前後のものが多い。冬至の頃なので日暮れは早く、帰途の時間的制約があるため現地での判断で対応することにした。
 眺望のすばらしい祗園嶽の岩場からは、龍野・宍粟(しそう)・姫路の山々が数多く頭を覗かせている。北方の高い山は揖保川上流域で、北東方向は神崎郡に跨がる山域である。なかでも、ピラミダルな明神山がよく目立つ。東から南東方向は瀬戸内側の山が折り重なって見える。
 城(きの)山城跡の曲輪・堀切・土塁・石塁・井戸などを、説明標識を確認しながらたどるが、地形を生かした構造を見てよく築城したものだと感心した。古代の城跡に中世(赤松氏)の城が重なる。的場山まで来ると海が近づき、家島諸島の男鹿(たんが)島の上に鳴門海峡を望むことができた。
 鶏籠山との鞍部へ急坂を下ると午後4時になった。「近畿自然歩道」を紅葉谷から市街地へ出て、醤油の薫りを感じながら本竜野駅に向かう(2019.12.24)。
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「醤油の街」龍野の旧市街
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