探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.593【幌尻岳の眺望】
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戸蔦別岳(中景左)と前景右に幌尻岳の肩(背後の台形はピパイロ岳。左の三角錐は日高山脈第3位の1967m峰)
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伏美(ふしみ)岳(遠景左)と妙敷(おしき)山(遠景中央右)
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帯広岳(遠景中央左)とシルエットの神威岳(中景中央)に十勝幌尻岳(遠景右)
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左から十勝幌尻岳・札内岳・エサオマントッタベツ岳(雲海は十勝平野)
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楽古岳(中景中央)とナメワッカ岳(中景右)。カムイエクウチカウシ山(遠景中央右)からヤオロマップ岳・1839m峰(遠景右の鋭鋒)
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日高山脈中部の山々(中央は日高山脈第2位のカムイエクウチカウシ山。左手に鋭いピラミッド峰、右奥に神威岳も見える)
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中景左はナメワッカ岳。遠景左から1839m峰・イドンナップ岳(右手は新冠川の谷筋)
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南南西方向を望む(新冠川と沙流川を分ける山稜。遠景中央はピセナイ山)
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南西方向(平取町から鵡川下流域)
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西南西方向(勇払郡)
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西方向(遠景はホロホロ山・狩場山・樽前山・風不死岳などが並ぶ)
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遠景左から風不死岳・尻別岳・恵庭岳・後志羊蹄山・空沼岳・無意根山など(手前は勇払平野から石狩平野)
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遠景中央左は恵庭岳。右へ空沼岳・無意根山。背後に後志羊蹄山
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遠景左から余市岳・藻岩山・手稲山と最遠景に余別岳・積丹岳など
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遠景中央から右にピンネシリ・夕張岳(中景左はハッタオマナイ岳。前景右は1630m標高点)
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遠景左は芦別岳・富良野西岳。遠景右に前富良野岳・上ホロカメットク山(中景右手にチロロ岳。西峰左奥にトマム山)
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夕張岳(遠景左)・芦別岳(遠景右)など、夕張山地の山なみ
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遠景は十勝・大雪の山々(左から十勝岳・美瑛岳・ベベツ岳・オプタテシケ山と旭岳・トムラウシ山・白雲岳など)
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遠景左から石狩岳・ニペソツ山・丸山・ウペペサンケ山など(中景左の鋭鋒は1967m峰。前景右は戸蔦別岳)
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 日高山脈にある幌尻(ポロシリ)岳・戸蔦別(トッタベツ)岳登頂の願いをやっと叶えることができた。
 40年ほど前に、カムイエクウチカウシ山からピパイロ岳まで、沢と尾根をつないで登る計画を立てた。十勝側の札内(サツナイ)川から入山し、八ノ沢カールで泊まった翌日から雨が降りつづく。どうにか、カムイエクウチカウシ山とピラミッド峰に登って下山すると北海道内は水害に見舞われ、道路と鉄道が各地で寸断していた。
 その後も日高には何度か足を運んだものの、この二座は未踏のままだった。そして、年月がたって「百名山」ブームの到来とともに関心は遠のいていった。
 一般的な額平(ヌカビラ)川と新冠(ニイカップ)川の2コースが今夏は入山できないことを知り、静かな山を楽しむにはうってつけだと気づく。事情がわかると急に行ってみたくなり、千呂露(チロロ)川から2日で往復することにした。
 これまで、日高の山行で展望がよかった例はない。そこで、今回は天気を最優先に判断するつもりだ。春の時点で8月上旬を予定したが、この夏もその時期は雨天が連続する。本州で夏型気圧配置の強いときは、北海道は天気に恵まれないことが多いようである。
 いくつもの天気予報を使って日程を決め、出発前日に準備を始める。往復の交通を含め4日間の計画で、宿や車を手配した。6日間の推移がわかる “Mountain Weather Forecasts” と、3日間の雲量・雨量・風向・風速・気温などが予想できる “SCW” は、もっとも頼り甲斐のある気象情報サイトだ。あくまで予測なのではずれる場合もあるが、一般的な天気予報よりもその変化が理解しやすいので重宝している。しかも、誰でも無償で使えるところが嬉しい。
 上の写真は8月18日早朝の幌尻岳から眺めた風景で、360度の大パノラマに浸る。人の姿がない頂上は、期待どおりのひとときになった。長い間、頭の片隅でくすぶっていた日高山脈最高峰。会心の山行はこうして実現できた。
 山容と特徴的な景観を下に載せておこう。入下山の基地になる日高町には『日高山脈博物館』があって、山域の概要と登山の変遷を掴むことができる。ぜひ、立ち寄りたいところだ(博物館=2020.8.16。他は8.18)。
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幌尻岳と北カール(右手の山腹)
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七ツ沼分岐から幌尻岳の肩に向かう途中で日の出を迎える
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朝日に染まる戸蔦別岳と七ツ沼カール
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七ツ沼
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戸蔦別岳(左)と幌尻岳(北戸蔦別岳から)
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『日高山脈博物館』の展示室
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