探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.61【山小屋のある谷】
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 左=直谷山荘の残骸  右=校倉造の麗杉荘
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 最上流に位置する北山荘、近年になって再整備された
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 左=思いが綴られる小屋日誌(北山荘)  右=跡形もない第三の山小屋(『京都北山と丹波高原』から)
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 北山には、山小屋のある谷がいくつもある。それらは営業用ではなく、クラブ‐ヒュッテと呼ばれるものだ。以前は、多くのクラブが自前の小屋を造りたいと夢み、そのために熱心な活動をしたところもあった。だが、目標が達成されるや会員の心が離れ、あとの維持管理に苦労したという話もよく聞かれた。
 雲ヶ畑の中津川上流には四つの小屋があった。現在も二棟が健在なのは、その小屋を愛する人たちが足しげく通い、自然の中で生活する喜びと仲間とのつながりを証明しているのではないだろうか。北山荘は、京都一中山岳部と洛北・鴨沂高校山岳部の卒業生らによって守られている(『北山の会』)。
 何十年ぶりかでそれらの小屋を訪ねた。かつての木馬道は林道にとって変わられたが、上流の樹林はほとんど変わりない印象だった。植林地が増え、一年を通じて同じ景観しか見られない周辺に対し、直谷の一帯は小屋とともに今後も伝えたいエリアである。
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