探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.76【山を学ぶ姿勢】
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 左=自然の彫刻に感嘆の声が上がる(負ばれ石)  右=ほとんどの人が写真を撮った地蔵岩
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 左=スタンスを確実に見極めキレットを通過  右=御在所山の山頂で
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 藤内小屋では自然の力を実感
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 広い川原でどのように進路をとるかも学ぶ
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 登山ブームだといわれ、若い年代の参入が目立つなか、そうした人たちがどのような価値観を持ち、何に喜びを求めているのか興味があった。そんな折、「山ガール実践講座」の話があり参加させてもらった。
 場所は御在所山の中道から裏道を一周するコースで、簡単な岩場の対処法や自然のダイナミズムを体感するメニューとなっている。帰途の藤内小屋周辺では、土石流後の様子に驚きの声が上がった。
 登山道を登り始めてまず感じたのは、参加している30歳前後の人の感受性が豊かで、自然の造型や変化に敏感なことだった。また、知識や技術への探究心と興味が強く、質問や反応がどんどん返ってくるのも印象的だった。
 上の世代には、「そんなことは知ってるわ」という顔をされるか、「わかってます」とひとこと返され、自分自身の歩き方や道具の使い方を変える気がないこともよくわかった。暗くなった谷筋で、ヘッドランプがないのはこの人達だった。
 もちろん参加者の資質にもよるだろうが、遠慮せずに接し、何でも自分のものにしようとする姿勢は、我々やその前後の世代とはあきらかに違っていた。こちらもいろいろ勉強させてもらった。
 願わくば、こうした講座でステップアップする女性が増えてほしいものだ。そうなれば、登山の世界が大きく変わるだろう。
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