探山訪谷[Tanzan Report]
space
space
space
space
 No.890【甲山逍遥】
space
230904_1space230904_2
space
space
左=仁川百合野地区地すべり資料館(右)と地滑り対策工事面  右=徳川大坂城採石場跡に残る石材(仏性ヶ原)
space
space
space
230904_3
space
space
神呪寺(中腹左手)と甲山(甲山森林公園の尾根から)
space
space
space
230904_4
space
space
甲山森林公園展望台から東面を望む(遠景中央右は生駒山)
space
space
space
230904_5
space
space
箕面・茨木方面(遠景左は天台山。右へ明ヶ田尾山・石堂ヶ岡。手前中央右手に六個山。中景左は石切山の山なみ)
space
space
space
230904_6
space
space
大阪方面(ビル群の背後は信貴山・高安山の山稜。右手のあべのハルカスの彼方に二上山)
space
space
space
230904_7
space
space
大阪湾・泉州方面(最遠景に和泉山脈が横たわる。中央は和泉葛城山)
space
space
space
230904_8
space
space
彫刻の道から仰ぐ甲山
space
space
space
230904_9space230904_10
space
space
左=ヤマモモの並木(彫刻の道)  右=甲山登山口にある岩石の標本(西宮市立自然の家)
space
space
space
230904_11space230904_12
space
space
左=源頼朝の五輪塔  右=甲山頂上(二等三角点)
space
space
space
230904_13space230904_14
space
space
左=山頂の平和塔(1956年建立)  右=アキノタムラソウ
space
space
space
230904_15
space
space
甲山東面の樹林
space
space
space
230904_16
space
space
神呪寺(左の石仏は八十八番結願札所の大窪寺)
space
space
space
230904_17space230904_18
space
space
左=仁王門の下部に立つ一丁石  右=甲山八十八所巡礼道(第四十四番・大寶寺)
space
space
space
230904_19
space
space
甲山(甲山八十八所巡礼道を外れたCa.190mから。中景左は樫ヶ峰の山稜)
space
space
space
230904_20space230904_21
space
space
「大師道」(神呪寺)の道標(左=甲陽園目神山町  右=甲陽園山王町)
space
space
space
space
 何年かぶりに六甲前衛の甲山を歩いてきた。講座は2ヶ月の夏休みあけだが、残暑というよりこの日も夏本番さながらの一日。継続して山登りをされていれば問題はないものの、長期のブランクがあれば暑熱順化ができていないケースもあり得る。なにより、熱中症に対する注意喚起をして出発した。
 コースは阪急「仁川(にがわ)」駅から仁川に沿って地すべり資料館に向かい、甲山森林公園に入って展望台へ。中心エリアで昼食ののち、西宮市立自然の家から甲山に登頂。南側の神呪(かんのう)寺と甲山八十八所巡礼道に立ち寄って、阪急「甲陽園」駅までの約8キロメートルを予定している。
 1995年の阪神淡路大震災で発生した大規模な地滑りで、家屋や人命に大きな被害が発生した。地すべり資料館は、その後の対策工事や発生のメカニズムを伝える施設である。上ヶ原浄水場(神戸市水道局)の傍で神呪寺への参道に出ると、十一丁石が立っていた。近くには、六十六部供養塔も残る。東入口から森林公園に入り、まず仏性ヶ原の採石場(丁場)跡を見に行く。タガネの跡が残る石材が点在し、展望台にかけて数多く確認されている。担当したのは鍋島藩とされる。ヤマモモの植えられた彫刻の道で休憩し、公園を出てザレ道を甲山に登る。登山口には甲山の成り立ちを解説したパネルと岩石が展示されていた。鎌倉時代に神呪寺を再興したとされる頼朝の墓(五輪塔)を経て、ジグザグを繰り返すと汗が吹き出す。
 神呪寺へ直接降りるルートは、蜂の巣があってこの日は通行止め。仕方がないので五輪塔まで戻りトラバース道で寺院に向かう。仁王門の下で一丁石を確認し、ミニ巡礼道を少し歩いて寺院と山容を眺めた。あとは、甲陽園の住宅街を道標を頼りに駅まで降る。何度歩いても新たな発見がある甲山。多くの展望ポイントと出合えてなかなかよかった。体調を崩す方もなく、無事解散できて引率者ともどもホッとする(2023.9.4)。
space
space
 →「探山訪谷」へ戻る→ホーム(トップ)へ戻る
space