探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.906【証如峰】
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左=勝尾寺園地から取り付く  右=勝尾寺旧境内榜示八天石蔵の標石(彫られた榜の字は「片」偏)
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卯方(東)境界の降三世明王石蔵
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左=証如峰  右=尾根につづく東海自然歩道
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証如峰から望む石堂ヶ岡(中央右)
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北摂の山々(遠景中央は剣尾山。中景中央から右へ妙見山・天台山・光明山の山稜。光明山の右背後は半国山)
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左の鉄塔背後はポンポン山から本山寺・神峰山寺への尾根(ポンポン山のピークはさらに左。遠景中央は音羽山。右手に千頭岳)
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茨木・高槻方面(遠景は湖南から山城地域の山々が並ぶ)
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阿武山(前景左手)と甘南備山(中景中央)。右へ交野山の山稜(遠景左手は鷲峰山・艮山・三上山の山なみ)
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左=泉原の湧水  右=水質試験の結果表示
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左=泉原の集落  右=素盞嗚尊神社
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 茨木市と豊野町に跨がる石堂ヶ岡は大きな山容を誇る。米相場を中継する旗振山(相場山)のひとつで、現地で説明しようと思って計画した。山上一帯がゴルフ場なので、教室から入場の申請をしてもらったところ団体を理由に断られた(山行報告を見ると、個人で行けば職員が付いて案内してもらえるらしい)。
 仕方がないので、山中の一角にある証如(しょうにょ)峰を目的地に変更し、石堂ヶ岡の中腹を茨木市泉原(いずはら)まで歩くことにした。午後から雨の予報だったので、西国三十三所第二十三番札所の勝尾(かつおう・かつお)寺から早めに登頂を果たし、午後は東海自然歩道で山里の風景を楽しむことにする。
 寺の門前から勝尾寺園地に移動し、旧境内を示す八天石蔵(はってんいしくら)のひとつである標石(八天卯方降三世明王石蔵)を経て山頂に向かう。八天石蔵は寺の四方四隅を示す境界(傍示・榜示)で、「石を畳んで壇」にしたものである。珍しい形式で国の史跡にもなっている。一体ずつ埋蔵されていた青銅製の四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)と四明王(降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王)像は容器とともに寺院で保管される。
 山名は勝尾寺四代座主の証如上人に因み、604.2mの最高地点は箕面市で二番目の高さを有する(最高峰は明ヶ田尾=みょうがたお=山)。四等三角点(点名=北摂霊園)は少し低い。送電線の下は展望がよく、茨木から高槻の市街地を前に東側が遠くまで見通せた。
 谷沿いに下って西谷林道の終点に降り立ち、名水が湧く岩場付近で休憩する。残念ながら、水質に問題があるらしく水汲みに来る人の姿はない。降り始めた雨に傘を出す。集落上部にある素盞嗚尊神社に参拝し、清溪(きよたに)小学校の入口に立つ泉原城跡の標石を見ながら佐保川の畔まで行って解散した(2023.11.6)。
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