Space
Pass & Road
Space
Space
比叡に向かう
Space
 東塔・西塔・横川への参詣道が各地より比叡山へ通じ、信仰の篤さと歴史を伝えています。現在確認できるそれらの道は、道筋に設置された道標や標石で検証できます。ほとんどが江戸時代末から昭和初期にかけてのものですが、当時の状況を知るうえで、貴重な証言物となっています。また、境内各所を結ぶ修行の道が今も使われています
 調査した道標や丁石(町石)から、比叡山をめざす道は、大きく分けると以下の6つに分類することができます。

「比叡山・延暦寺・根本中堂」
 これは、延暦寺全体もしくはその中心である東塔を指すものです。道標は大津や京都にある街道の基点や他街道との分岐点、および登り口付近に設置されています。

「無動寺・弁天堂」
 道標は、山間部へさしかかる登り口付近に建つものが多く、江戸時代の絵図や明治時代の村誌(附図を含む)に記載された道筋とよく合っています。その多くが「大辯財天道」あるいは「辨才天道」としています。

「元三大師・横川(横河)」
 横川にある四季講堂(元三大師堂)をめざす道で、横川へ登る道の基点付近とその路線上に道標が多くみられます。商人に親しまれていたことがよくわかります。

「定光院・日蓮上人」
 日蓮上人ゆかりの定光院をめざす道で、元三大師道と重複しています。道標も「元三大師(横川)道」と並んで建てられている場合が多いようです。

「法然上人・黒谷青龍寺」
 西塔北谷の北西端にある黒谷青龍寺をめざす道で、八瀬と東塔からの道筋に道標が建てられています。なかでも、頭に矢印のついた走出道(長谷出道)の丁石(町石)は、大事にされてきました。

西 塔
 西塔の諸堂は江戸時代で途絶えたものが多く、これまでのところ道標は一つも見つかっていません。ただ、どれもよく利用された比較的古い道だと思われます。明治時代以降の参詣道としては、東塔からと峰道に限られるようです。


Space
Space
峰道

Space
Space
峠道

Space
space
home_page range rock
space
contentsn invitation range pass rock walking information trail
space